偉そう、かつ一般には役立たなさそうなエントリです。合唱の演奏会で譜めくりを頼まれた、でも譜めくりっていまいちわかんない……という人のためのメモです。対象がピンポイントすぎますが、万が一誰かの役に立つことを願って上げてみます。
たまたま譜めくりに呼んでいただく機会のわりと多いアマチュア合唱人の、個人的な体験によるメモですので、その旨ご承知おきください。
■基本
- ピアニストの隣に座って楽譜を見る。
- ページの終わりが近づいたら立ち、いつでもページがめくれる状態でスタンバイする。
- このとき、手はピアニストから遠い方(普通は左手)を使う。
- ピアニストの合図が出たらページをめくる。
- 合図をくれない人の場合は、最後の小節の半分くらいのところでめくれば良いと思います。(テンポの速い曲はやや早めの、ゆっくりのときは遅めのタイミングで)
- 左手でめくるというのは、誰から聞いたのか忘れましたが誰かに教えてもらいました。右手だとピアニストにエルボーかましそうでなんとなく怖いです。
■舞台の出入り
- ピアニスト、ステマネなどに確認してとくに指示がないことを確認します。あれば指示通りに動きます。
- 基本的に合唱団と一緒にがよいと思います(個人的見解)。
- 緞帳がある場合は先に座っておきます。
- ピアニストと一緒に出入りする場合は、ピアニストが入ってから一呼吸置いて入場し、お辞儀をしている間に座ります。
- 譜面などを持っていくかどうか、事前にピアニストに確認します。
- ハンカチを渡された場合は、譜面台の横のスペースの、客席と反対側(合唱団側)に置いています。(客席側に置くとけっこう目立ちます)
- 演奏者がお辞儀しているときにどうするか。私は、合唱団の演奏会のときは何もせずに座っていますが、声楽とか楽器の演奏会のときは、演奏者がお辞儀しているときは後に立つようにしています。
■服装
- 動きやすく、ラフになりすぎない服装で。
- スーツの人が多いですが、動きにくいので私は避けています。夏場は黒のアンサンブル、冬なら黒の薄手のニットに黒パンツを基本にしています。男性なら、黒いシャツに黒ズボンなどがよいのではないかと思います。
- 髪はうっとうしくないようにまとめ、時計やアクセサリー類は外します(結婚指輪は抜けにくいのではめっぱなしですが)。
- 舞台では、半端なアクセサリーより肌の露出の方が目立つと思っているので、目立たないと思われるこの格好にしています。
- 企画などで衣装が変わる(Gパン、Tシャツなど)こともあるので、前日までに確認できるときは確認したほうがよいと思います(最近さぼり気味だなー、そういや)。
■座る位置
- 椅子の置かれた位置にそのまま座ることが多いですが、私はピアニストの邪魔にならないよう、ちょっと椅子を後ろに下げることが多いです(そうすると譜面の中央も見やすくてよい)。
- あんまり近寄りすぎると、演奏の邪魔になるだけでなく、ピアニストの立ち座りのときに怖い思いをすることがあるので、若干遠めのほうがよいと思います。(ピアニストのドレスにボリュームがある場合、引っかかることがあるので)
- ちなみに私は矯正して1.0くらいの視力ですが、カワイや音友のよくある合唱楽譜なら差し障りはありません。
■余裕があれば気をつけたいこと
- 曲の雰囲気をできるだけ把握する
- 静かなところ、フェルマータのところなどで、何も考えずに動くと曲の雰囲気が壊れます。かといって、おどおどしていては逆に目障りなので、静かにさっと立ち、ややゆっくりめに、音を立てずにめくれるように心がけています。該当箇所よりかなり早めに立つこともあります(<動き>が邪魔になると考えているので)。
■持ち物
あると便利なもの、安心なもの
- 付箋
- 戻りのある曲で、該当箇所にさっとたどりつける自信がない場合、貼らせてもらえるととても便利です。
- ストール、薄手のカーディガンなど
- 開場前のホールは意外と寒いです。寒がりの人は何か一枚多めに持って行くと重宝するかもしれません。
- 小さいかばん
- 貴重品を持ち歩くのに便利です。
あと、個人的に甘いものを持参するようにしています。リハのあと、ものすごく甘いものが食べたくなるので。
■その他
- とにかくゆっくり堂々と動くこと。そうすれば目立ちません。
- 暇なとき、髪をさわったり足を動かしたりきょろきょろしたりは意外と目立つので控えましょう。
- リハーサル終了後に、ピアニストに問題がないか確認しておきましょう。
- 「敢えて言うほどではないけれど、できれば改善してほしい」と思っていることがあるかもしれません。
こまこまと気をつけてることはあるんですが、こうやって書くと書きにくいなあ。順次追加します。
(2010/05/03 <持ち物>、<余裕があれば気をつけたいこと>他加筆)
最初に書いてから12年以上(!)経ったので、最近気をつけていることを改めて書きました
https://midoliko-tsuki.hatenablog.com/entry/2019/01/26/211407