ミドリコ雑記帖

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演奏会の譜めくりをするとき個人的に気をつけていること(基本的なこと)

譜めくりについては以前にも書いたことがあって、書き足したいなあと思うことはいろいろあったのですが、なんとなく書きにくくて手をつけられないまま来てしまいました。

その一因は、前のエントリに「譜めくり講座」などという題をつけてしまったことにあります。

 

以前のエントリはこちら。今でも読んでいただけているようで、ありがたい限りです。

midoliko-tsuki.hatenablog.com

 

譜めくりについて、自分なりに積み重ねてきたものはあるものの、教わったことがあるわけではない。あくまで自己流で、それをどこまで他人に伝えていいものかよくわからない。年を重ねて、そういうところは慎重になったなあと思います。

 

とはいえ、譜めくりについてきちんと教われる場もなかなかないですし(あるなら私が行きたい)、積み重ねてきたものについて語りたい気持ちも少なからずあるので、読みものとして書いてみようと思いました。

あくまで個人的な経験の結果なので、その旨を念頭に置いてお読みいただければと思います。

 

入場

団やステマネからの指示がない場合、合唱であれば合唱団と一緒に出ています。団員さんが3分の1くらい出たかなーというタイミングで出て、譜面を持っている場合は譜面をセットして座ります。このくらいのタイミングだと、注目されないので気が楽です。

ハンカチなどを預かっているときは客席から遠い側(譜めくりの座る側)に置きます。

出るタイミング、楽譜やその他のものを持っていくかどうかは、当日、本番までのどこかでピアニストに確認するようにしています。

全体に、とにかくゆったりと、焦らず動くように心がけています。

 

演奏中

タイミングが来たら立ってページをめくります。

通常はピアニストの左側に座っているので、左手でめくります。この時、自分の体がピアニストの動きの邪魔にならないように気をつけます。手と同じ側の足を踏み出して、客席側にやや体を開くようにするとスペースが確保しやすいです。

立ち座りの動作も含めて、できるだけ曲の雰囲気に合った動作を心がけています。静かな曲はゆったりと、激しい曲やスピード感のある曲は素早く、楽しい曲のときは自分も楽しそうに、などという感じです。譜めくりは目立たないのがベストだと思うのですが、自分が観客として他人の譜めくりを見ているときに、曲調に合わない動きだと「うるさい」と感じてしまうのでこのようにしていますが、リアルタイムで確認できないので、成果が出ているかどうかは謎です。

 

立つときは反動をつけずに、糸で引かれるようにすっと立てればと思っているのですが、なかなか難しいです(これは筋力というか、体幹が鍛えられているかどうかだと思います)。

余計な動作を省くために、座っている場所から一歩踏み出せば譜面に手が届く位置に椅子を置くようにしています。

譜めくり椅子の位置はバミったりしないので、位置が合わないときは曲が始まるまでに直します。曲中でも、静かなところでなければ大丈夫です。

 

譜面のどこを見ていますか、と聞かれることがたまにあるのですが、私は基本的にピアノの左手の音を追いかけるようにしています。合唱部分を見ていると、歌がなくなったときに混乱するからです。

 

譜めくりする部分がないとき、譜めくりの必要のない曲のときも、できるだけ譜面を見るようにしています。何が起きるかわからないからというのと、めくり終えて気が緩んでいる雰囲気が態度に出たら嫌だなと思うからです。

 

譜めくりをしているときは、自分も一緒に演奏している気持ちになっています。自然にそうなってしまうというのもありますし、それがいちばん目立たない方法でもあると思っています。

 

ただ、上記のことをいつも全部心がけているわけではありません。私の読譜能力では追いかけきれない曲のときは、待っている時の雰囲気やら立ち座りやらには構っていられないので、無理だと思ったものをひとつずつ切り捨てていきます。

 

落ちたと思ったら、音形の切り替わりや合唱の歌詞、ピアニストの視線など、使えるものは全部使って復帰します。本当に最悪の場合は、早めに立ってピアニストの合図を待ちます。

どうしようもなく緊張するときや、曲が難しくてもう無理だと思ったときは、とにかく次の1小節を追いかけることだけを考えています。

 

そして、どんな失敗をしたとしても、舞台上では速やかに忘れます。やってしまったことに囚われると、うわの空になって、次の失敗が起きてしまうからです。反省するのは、演奏が全部終わって、袖に引っ込んでからです。

 

退場

曲が終わって指揮者とピアニストが退場し、合唱団員が動きだしたら、立ち上がって楽譜を取り、袖に向かいます。どちらの手に持つかはあまり気にしていません。焦らずゆったりした動作になるよう心がけています。

 

以上、あくまで私のやり方ですが書いてみました。譜めくり、習える場所があればほんとに行ってみたいですね……。