三浦しをん『人生激場』

人生激場 (新潮文庫)

新潮文庫の新刊が出てるのを見て「もう月末か……」と思う人ってどのくらいいるんでしょうか。私は今日、「そうかー今月も終わりだよな」としみじみ思いました。欲しい本が出てなくても、何かいいことがあるような気分になれます。
笑える軽いエッセイ本って、実は相当読者を選ぶんじゃないかと思います。書き手の「笑える」と読み手の「笑える」が一致しないと、笑うどころか怒り狂う羽目になりかねません。たとえば合唱団って笑いのネタにされやすいんですが、私がそういうのを笑って読めるかというと、相当的確に面白く書いてくれないと無理なわけで……。
そういう意味で、三浦しをんとは仲良くお付き合いができました。私はサッカーにもサッカー選手にも興味はないし、昼メロも見ないし、胸毛も好きではないですが、読みながら思わず吹き出すくらいに楽しかったです。いいなあお友達になりたいなあ三浦しをん！
ただ、軽いエッセイが好きだから小説が好きかというとそうとも限らないわけで、なんとなく身近に感じるだけに小説は生々しすぎてしんどいというか、『まほろ駅前……』は買わないかなあ。あれば読むけど。