ミドリコ雑記帖

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三浦しをん『しをんのしおり』

しをんのしおり (新潮文庫)

しをんのしおり (新潮文庫)

また買ってしまった、三浦しをんのエッセイ。
万人にお薦めはしませんが、読書と妄想の好きな人には三浦しをんのエッセイはとても楽しいのではないでしょうか。安いしね(最近、500円以下で買える文庫本を見ると感動します)。
『人生激場』に比べると物足りない感じはするものの、やっぱり面白い。理想の高校生活について語る「Under Construction」、小洒落た街を歩きながらお友達と妄想話を繰り広げる「人生劇場 あんちゃんと俺」なんか大好きです。
<自分にとっては常識だったと思っていたのに、他人にとっては非常識だったもの>についてのエッセイ「伝説の青田買い」は、エッセイ自体も大変面白かったのですが、『黄金を抱いて飛べ』の<箱寿司と牛乳の取り合わせ>についてのくだりに個人的に受けてしまいました。でも、あれは寿司と牛乳でも平気で食べちゃうところが実に彼ららしいと思うんですよね! 「寿司に牛乳はあんまりだと思い、緑茶のペットボトルを買い込んだ」とか、似合わないと思うんですよね!
あと、このエッセイに出てくる「ぜんちゃん」の常識は、ろちさん(夫)の実家でもわりと常識ならしくて、薄々そうじゃないかと思っていたのですがそれでも愕然としました。世界ってなんて広いんだろう……!
こうも立て続けに読んでいると、思考が三浦しをんに影響されている気がします。そのうち胸毛の魅力について語りだしたら、誰か私を止めてください。お願い。