「レクイエム」KV626
「レジナ・チェーリ」KV127指揮 阪 哲朗
独唱 ソプラノ 高嶋優羽(レジナ・チェーリ)
ソプラノ 寺内智子(レクイエム)
メゾソプラノ 森 季子
テノール 畑 儀文
バス 木川田 澄
『うたう劇場』レギュラー、ソロリサイタル、そして現在ウィーン留学中の気鋭の若手、森季子さんがソロということで、わくわくしながら聞きにいってきました。
この合唱団は初めて聞くのですが、男女の数に差はあるものの男声が特に弱いということもなく、やや母音が浅いのが気になるものの、よく揃っていて、落ち着いて聞くことができました(偉そうですみません)。
隣の席の奥様方が演奏中もずっと喋ってるのが気になって、『レジナ・チェーリ』ちゃんと聞かれませんでした。むう。(眼鏡を交換してお友達を探していたみたいです。いいけどせめて演奏中は黙っていて欲しい)
実は、仮にも合唱人なのにモツレクちゃんと聞いたことがあんまりないのですが、フレーズの美しさにきゅんときたりして、あーちゃんと聞きたい、ていうか歌いたい!と思いました。あの<不思議なラッパ>も、すごい恰好いいなー。バスの方の声は私の好みとは違うごつごつした感じだったのですが。季ちゃんの声は、人の口から出てるんじゃなく、空気が自然に鳴っているみたいで、知ってる人だからとかじゃなくて、この日のソリストの中でいちばん私の好きな音でした。
ところで私は、指揮の阪哲朗先生の、静かにあたたかく微笑んでる感じがとても好きです(でもそんなにいっぱい見たことあるわけではない)。演奏中、のだめカンタービレドラマ化のことをふと思いだして、たとえばこの阪先生の後ろ姿を、千秋真一としてドラマに使ったらどうだろう?なんて考えてみたのですが、3秒くらいで無理、絶対無理、と思いました。阪先生って、激しく振ってるときも、なんか静かに微笑んでる感じの背中なのです。あんまり(ほとんど)指揮者知らないけど、西本智実のほうが近いかも、とか、帰り道に考えたりしていました。
そういや、そもそもシンフォニーホールに行くこと自体久しぶりだったのですが、椅子の座り心地があまりに良いのでびっくりしました。うーん、やっぱり憧れのホールだなあ。いつか歌ってみたいなあ。