ミドリコ雑記帖

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京都大学音楽研究会ハイマート合唱団 / 同志社混声合唱団こまくさ ジョイントコンサート「いつも、いつまでも・・・」

1 ハイマート合唱団
混声合唱組曲「心の四季 」
 作詞: 吉野 弘  作曲: 郄田 三郎
 指揮: 伊達 平和  伴奏: 平林 知子

2 同志社混声合唱団こまくさ
混声合唱とピアノのための「こいうた 」 より
 作曲: 信長 貴富
 指揮: 田中 慶太郎  伴奏: 寺村 靖子

3 合同ステージ
「Magnificat 」
 作曲: John Rutter
 客演指揮: 伊東 恵司  伴奏: 平林 知子
 ソプラノ: 小梶 史絵

とにかく人数が多い。関混連を見て、学生合唱団の人数不足って深刻なんだなあ……と思っていただけに、ステージいっぱいのメンバーには圧倒されました。ハイマートの団歌はかつて歌ったことがあり、同志社のカレッジソングは大好きな曲なので、どちらもすごく懐かしかったです。
1ステ。ハイマート単独『心の四季』。よくまとまっていてかつ曲が小さくない。女声がやや弱いのは例年のことですが、女声がきこえないというほどのこともなく、文句のつけようがなくてイラっとしたくらい(笑)いい感じでした。
2ステ。こまくさ単独『こいうた』より。以前も思ったことですが、私の知ってる京都の学生合唱団のなかでは発声がずば抜けて良いです。どういう指導をしたらああなるんだろう。一方で、若干音が怪しかったり、歌詞が上滑りしてこちらに届いてこなかったりする印象もありましたが、この時期にあの声で歌えるっていうのがすごいなー。いいなー。
3ステ。ラターの『Magnificat』。最初にこの選曲を聞いたときは、定番中の定番ともいえるこの曲を伊東先生が選ばれたことに多少の違和感など覚えたりもしたのですが、始まってみたらそんなことはすこんと忘れていました。
この曲って、歌っていて思わず嬉しくなる曲だと思うのですが、もう最初からみんなすごい楽しそうで、1曲目の終わりで拍手したくなりました。さすがハイマートのテナー、って感じで、「Quia fecit mihi magna」とか「Gloria Patri」とかの、普通の合唱団だとへろへろしちゃうAの音がばーんと出てたりして(敢えてハイマート名指しなのは、こまくさのテナーが駄目ってわけではなくて、ハイマートのテナーって暴力的に強いので)ちょっと感動。この音が決まってる演奏って滅多に聞けないもの。
そしてソリストがすばらしかった。「綺麗だけど歌いにくい」っていうイメージがあって、CDのイメージを上回るソロって聞いたことなかったのですが、小梶さんのソロはびっくりするくらい軽やかで美しくて、4曲目が終わった後とかしばらく呆然としていました。高い音で、ささやくように語りかけるように歌われて、もう魂を抜かれたよう。いや、プロってすげえ……て思いましたです。(でも院生さんなんだよ!)
ピアノの音もとても豊かで、格好よくて、ピアノと合唱とソリストが、お互いにお互いを聞きながらどんどん楽しくなって、もっと楽しい音をつくって……という螺旋が見えるようでした。うらやましい。