ミドリコ雑記帖

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女声合唱ゆきやなぎ創立30周年記念演奏会

譜めくりしてきました。
ゆきやなぎさんとのお付き合いはずいぶん長いです。だいたい二年に一度のペースで演奏会をされていますが、観客として聞きに行ったのが19だかハタチだかの頃。大学卒業したくらいの頃から譜めくりに行くようになって、少なくとも5回はお手伝いさせてもらいました。合唱祭で一緒に歌わせてもらったこともあります。団員さんとは演奏会でよく顔を合わせることもあり(関西圏のみならず、名古屋でも東京でもお会いする!)、私にとってはもっとも気心の知れた合唱団です。平均年齢70歳以上という噂(ほんとかどうかは知らないけど孫のいる人は多い)、今回のオンステメンバーは13人。学生でも辛いんじゃないかという人数で、ほぼ暗譜で4ステージを演奏されました。

前半は木下牧子の『花のかず』より抜粋、メンデルスゾーンの二重唱曲集をドイツ語で(!)、後半はおおシャンゼリゼ、アロハ・オエ、マイムマイムなど世界の歌を企画ステージ風に、最後は信長貴富の「近代歌曲名歌抄」(これがなかなか凝った編曲で難しい……)。一分の隙もない演奏、ていうわけじゃないけど、やさしい声で、みんな一生懸命で、素敵な演奏会でした。

私が神と崇める北村敏則先生はメンデルスゾーンと信長のステージを振られて、信長ではソロもされてました。宵待草は反則だと思いました。ああいう切ない曲はそりゃお得意ですよね!とは思ってたんですが、もっとしなっとした、夢二の絵っぽい雰囲気でくるんだと思ってたわけです。だけど想像は裏切られて、なにこれ神の声?みたいな、厳しくて強いような、でも微妙なニュアンスの機微はばっちりある、そういう歌が来ちゃったので、私はもう茫然として感動に震えつつ、でも譜面はめくらなければならんという(お仕事ですからね!)……いやもうどうしようかと思いました。大変やった。「カチューシャの唄」でもソロされて大変でした。前から主張してますが私は北村先生が歌われるときは個室にこもって泣きながら聞きたいのです。それで一曲ごとに五分ずつくらい休憩させてほしいのです。やー、もう、ほんま、あかんわあ……。

ゆきやなぎさんはこの演奏会の後また団員さんが減るそうで、次からは松尾卓郎先生(ピアノ平林知子先生)の指導の下、新しいゆきやなぎとして頑張っていかれるようです(いままでは北村先生と松尾先生の二人体制だった)。ホームページができて、団員募集もされてるので、大阪近郊にお住まいで興味のあるかたは覗いてみてください。(メンバーは東大阪、大阪、奈良在住の方が多いみたいです)
http://ykyng.sakura.ne.jp/index.html