- 作者: 羽海野チカ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/07/14
- メディア: ペーパーバック
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確かに大変なことになっていました……が、あちこちからもれ聞こえていた情報、および例の『spoon』のフライングのおかげで、心の準備はできていたので、なんとか無事でした! ありがとう『spoon』! 非常に不本意だけど!
前半で嬉しかったのはずっと謎だった城山さんの正体が分かったこと、気になったのは「竹本君、オートマで大丈夫なの?」てことです。まあ最近はオートマの軽トラもあるみたいだけどさ……。
真山の出番が少なかったのは残念ですが、エマさんがかわいかった(胸!胸!)のと、野宮がごっつい素敵だったのでよしとします。もう泣くかと思った。ロッテリアで。
そういえば先日O氏に会ったときにハチクロの話をしたら、「やっぱり眼鏡ですか?」て言われて、なんでわかるのかすごく動揺ちゃったのですが、彼の言う眼鏡ってどっちのことだったんだろう……? 「どっちも」って見抜かれてたんだったらすごい洞察力だ。
あと、絵柄がちょっと違ってきましたね。話の要請なんでしょうか? 女の子の髪の描きかたとか、ちょっと吉野朔実っぽいなと思いました。ああ、表紙のオトコ三人がすんげえ恰好よかったです。
さて、以下は若干ネタバレにつきたたんでおきます。
森田さんの話とはぐちゃんの話が平行して進んだ9巻ですが、こう絡むのかー、とちょっと感心しました。しかし急に重たくなりましたね。いままでのハチクロって、重たいこともなんとなく青春フィルターの向こう側、って感じでしたが、リアルタイムで登場人物みんなに激震。はぐのことも心配だし、ハチクロが物語としていいところに落ちるのかも心配! ていうか、そういうメタなところに気持ちを持ってかないと落ち着かないくらいショック!! うえーん!!
「やりたい事があって泣くのと みつからなくて泣くのは どっちが苦しいですか?」って竹本君は言ってたけど(6巻参照)、持ってたものが失われて泣くのとなら、どれが苦しい? ずっと欲しくって、努力して、手に入れたものがやっと手に入りそうなときに、諦めることになるのとでは?(<これはハチクロじゃない本を読んで思ったことですが)
でも、すごいもどかしいんですけど、きみたちもっと話そうよ! お互いに思ってることをだーっと吐き出しておけば、いましんどいことってもっと減ってたんじゃないのかな! そのへんどうなのよ? いや、私がこんなところでじたばたしても始まらないですけど!(なんでもさらけ出しすぎとよく言われるミドリコです)
chapter54の最後のモノローグがなんか不吉な感じなのでどきどきです。10巻はわりとすぐ出るらしいので、それまで無心に待とうと思います(相当びびってるらしい)。