「なんでSFでなきゃいけないの？」

＜自分の読まないものを読んでみたい欲求＞が降ってわいたので、最近ちょっとSF読んでます。

造物主(ライフメーカー)の掟 (創元SF文庫 (663-7))

造物主(ライフメーカー)の選択 (創元SF文庫)

前に『星を継ぐもの』を読んでるときも思ったんだけど(そういやこれもホーガンだった)、「なんでSFってSFでなきゃいけないんだろう？」て考えてしまいます。

ミステリを読んでるときに「なんで人が死ななきゃいけないの」「なんで必ず探偵(探偵役)がでてくるの」て言われたら「いや、人の死なないミステリもあるけど」「だって探偵がいたほうがおもしろいやん、謎を解いてくれる場面が楽しいんやん」て言うし、異世界ファンタジーを読んでるときに「なんで剣と魔法の世界なの」って言われたら「だってそれが楽しいんだよ」って答えます。個々の物語もそうだけど、ミステリやファンタジーの周りにある空気だけで楽しいです。
「なんでSFじゃなきゃいけないの」ていう質問への答えは「だってそれが楽しいんだよ」だと思う。だけど私にはそれがぴんとこない。つまり、私はSFっていうジャンルがほんとにわかんないんだなーと思うわけです。

とはいえ造物主は面白かった。いま「選択」の途中ですけど、「掟」のほうは、SF分かんない私でも楽しかったです。「なるほど、これならSFというジャンルの必要性が分かる」と思いました。こういう感想を抱いてしまうあたり、SFセンスほんとにないんだなと思うわけですが。