ミドリコ雑記帖

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恩田陸『黄昏の百合の骨』

黄昏の百合の骨 (講談社文庫)

黄昏の百合の骨 (講談社文庫)

『麦の海に沈む果実』の理瀬の話。
本来はミステリ系の話なんだろうし初読のときはミステリとして読んだけど、今回は恋愛ものとして楽しみました。いくつもの、決して交わることのない矢印の物語。

「ほう。幸せな男だ。いや、不幸かな。一生おまえのことを忘れられないんだから」
理瀬は小さく首を振った。
「すぐに恋人ができるわ」

こういう感じ、さっぱりと寂しくていいなあ。

<交わることのない矢印の物語>をいいなと感じることについては、また後日ちょっと書いてみたいと思っています。