ミドリコ雑記帖

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荻原規子『白鳥異伝』

白鳥異伝

勾玉三部作」、高校生のときに読んでいたはずなのにさっぱり覚えていない……。『空色勾玉』について覚えていることは「カラスが出てきたな」……それ、覚えてるっていうのか? 『空色勾玉』はまだ読み返していないので、正しいかどうかはまだわかりません。

でも、読み返してみて、覚えていない理由が少しわかった気がしました。面白くて、よくできていて、不満なし。気持ちよく読み終われて、あとに引っかかってくるものがないのですね。
ほら、友達と喫茶店に入って、3時間も4時間も喋って、ものすごく楽しかったんだけど何を話したか何にも覚えていないって、あの感じ。ただただ爽快感が残るのです。

でも、敢えて読後感をひとつ。あさのあつこを読んだときも思ったのですが、自分が本当に欲しいものをちゃんと知っているって、大事なことですね。あれこれ理由や言い訳をつけないで、自分の気持ちをきちんと分かっていたい。それってけっこう難しいことなんでしょうけど。