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宮尾登美子『宮尾本 平家物語』

宮尾本 平家物語〈1〉青龍之巻 (朝日文庫)

宮尾本 平家物語〈1〉青龍之巻 (朝日文庫)

年末からずっとこれを読んでいました。読みはじめた理由が「外出するときに読める分厚い本が欲しい」→「そう思って源氏物語を読みはじめたけど挫折」→「宮尾登美子なら読めるんじゃないかと思った」なことは内緒です。でも宮尾登美子だったので読めました。
源氏物語が読めなかった理由は大きく言うと「適当に読み流してて誰が誰か分からなくなった」「光源氏が気に食わなかった」のふたつです。光源氏ね、あの男は友達にはなれないですね。なんでみんなこいつが好きなんだよ!顔が良けりゃいいのかよ!とか憤ってしまってあきませんでした。最初円地文子訳で読みはじめて、途中から原文にもトライしてみたのですが、明石あたりで力つきました。家だと集中できないし(他の本読んじゃう!)、電車で読むと熟睡しちゃうし、本が大きいし(うちにあるのはB5くらいの文学全集のなんです)。
宮尾本平家物語も、最初は適当に読んでたら誰が誰か分からなくなり、仕方なく白虎の巻をゆーっくり読み返したら、だいぶ話がつかめてきました。あと、基本的には史実だってところが読み続けられた理由かもしれません。
読んでみて実感したのは、自分がいかに日本史が頭に入ってないかということでありました。平家で名前が分かるのって清盛だけだったもんね!『天璋院篤姫』読んだときも思ったけど、もう少し歴史もの読んだほうがよさそうです。
私は痛いのも怖いのもまっぴらなので、いろんな人が潔く死んでいくたびに「無理無理無理!」って悶絶してたのですが、それでも面白かったです。宮尾登美子のオリジナル部分がけっこうあるので、いまは原文にチャレンジしているのですが、そのたびに寝ています。