ミドリコ雑記帖

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なにかを心に決める場所

お風呂の中では本を読んだり考えごとをしたりしている。考えごとの結果であるところの「決心」は、だから全部お風呂の中だ。小説のタイトルも結末も、私自身の行動も――旅にでよう、とか、結婚しよう、とか、離婚しよう、とか、やっぱり離婚はやめよう、とか――、みんなお湯の中で決めた。
(江國香織『とるにたらないものもの』p.50)

なにかを決心するのは電車の中が多いなあ、と思いついたときに、一緒に浮かんだのがこの一節。たまに乗る電車の中では本を読んだり、骨になりそうな勢いで眠ったりしていますが、本も睡魔も持ち合わせがない(ああ、この表現も江國香織の真似だ)ときはなにかを考えています。電車の中で、生きかたの軌道修正をしているのです。

ついでに言うなら、人の話を聞くのに適しているのは車の中だと思っています。運転席と助手席で、進行方向を見ながら話していると、いろんなことが自然に聞かれるような気がする。