ミドリコ雑記帖

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アンサンブル欲

風神秘抄

風神秘抄

『白鳥異伝』『空色勾玉』『薄紅天女』と手当たり次第に再読していて、『風神秘抄』にとりかかったら、猛烈に歌ったりピアノ弾いたりしたくなってきました。
たぶんこの本を読んだら、ダンスや踊りを習ってる人は踊りたくなり、楽器や歌をやってる人は演奏したくなるんだと思う。そういう欲をかきたてる物語なのです。

去年なこっちやともっちと遊んだとき、『マ・メール・ロア』の終曲を連弾したのだけど、同じ曲を弾いているのにできてくる音楽はぜんぜん違って、とても面白かったのを覚えています。端正だけど熱いなこっちの音、つややかでのびのびしたともっちの音。三人ともたぶんすごくうまいわけじゃない(ミドリコは明らかに一番下手です!)んだけど、お互いの楽しい気持ちがちょうど同じくらいで、もうとってもわくわくしました。もっとうまい人と合わせたこともあるのだけど、そのときはなんかさらっと終わっちゃって、あれはたぶん向こうがミドリコに「合わせてくれてた」からなんだと思います。うまい人とやるから楽しいものができるわけでもないんだなーとそのとき思いました。
ああしかし遊びたい。なこっちさんともっちさん、暇ができたら連絡ください。ぜんぜんピアノ触ってないので指なんてまわらないと思いますが、やる気だけは十二分です。