ミドリコ雑記帖

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高校生だったころミドリコが読んでいた本

柊ちほさん(id:sagara17)の『しあわせは日々のなか』がお気に入りで最近よく読んでいるのですが、そうかー高校生かー、(今よりもっと)暗くてひねくれてた高校生のミドリコって、そういえば何を読んでたんだったか、と思い起こしてみました。


高校一年生の秋に北村薫の『六の宮の姫君』と加納朋子ななつのこ』を偶然同じ日に借りて、六の宮はぜんぜんわからなかったけど(旅行のシーンは楽しかったけど)『ななつのこ』はすごく胸にしみました。その数日後に偶然父親が『空飛ぶ馬』を買ってきて、この話がシリーズ物であることがわかったのでした。でも当時は北村薫、買うし読むんですが、劣等感を刺激されるのであんまり好きじゃなかったです。文学科に行くのをやめたのはこの本を読んだからです。自分には無理、と思ったのです。
他に図書室で借りて覚えているのは、川島誠『800』、松浦理英子『親指Pの修業時代』(友人がリクエストしました。よく通ったなあ)、鷺沢萠『愛してる』、『ケナリも花、サクラも花』、小池真理子『恋』、三浦綾子も図書室で借りました。司書の先生と仲良かったのでがんがんリクエストして入れてもらってましたが、借りて読んでから買ったり、自分ですでに買って読んでる本を入れてもらったりしてました。
江国香織、『きらきらひかる』を読んですごくびっくりして探して、でも当時は『ホリーガーデン』(ハードカバー)くらいしかなくて、よくわからなかったけど何度も何度も読みました。このハードカバー、分厚いくせに異様に軽くて(紙質の問題ですね)、以後ずっとミドリコは、「見た目を裏切って軽いもの」を「ホリーガーデン」と呼んでいます。
吉本ばなな(現よしもとばなな)を読み漁ったのもこの頃。『白河夜船』にはだいぶ影響を受けました。『N・P』も好きだったのですが、読み返しすぎて飽きてしまいました(笑)。
衝撃的だったのは中山可穂『天使の骨』。たたみかけるようなリズムと、ユーモアを交えつつも淡々とした絶望の透ける文章が、好きとか気に入ったとかいう言葉でくくれない感じに好きでした。でも当時は売れなさそうでマイナーそうで、まさか直木賞候補になるとは思いませんでした。
ミステリ系は友達も好きで、高校の先生にいらない本をもらったりもしました。有栖川有栖(『孤島パズル』せつなかった)、綾辻行人(時計館はほんとうにびっくりしました。あと小野不由美の旦那さんだと知ってめちゃくちゃびっくりしました)、父親の本棚からさらってきたコーンウェル、宮部みゆきとか。当時はどれもこれもハードカバーしかなくって(コーンウェルは文庫ですけど)、いま思うとなんだかくやしいです。

ライトノベル系は、若木未生が好きでした。皆川ゆかの「ティー・パーティー」はもう終わってたかな。あと、小学校から読んでた津原やすみの「あたしのエイリアン」。いま読んでも「大人のユーモア」って感じがして、こんな話他にないよなあ、と思います。津原泰水名義作品より、当時のほうが好きです。あと、高瀬美恵がすごく好きでした。ドタバタしてないけど笑えて、なのにすごく渋いストーリーで。とんでもないノリのあとがきも好きでした。いまはほとんど絶版で、シリーズものの続きも読めないのが残念です。思い返してみると、人格形成にとても大きな影響を与えたのではないでしょうかこの人。小野不由美を読み始めたのも高校生で、それがきっかけのひとつになって、大学も決まったのでした(小野不由美を知らなければ知らなかった学校でした)。

日記の類は一切つけていないので、記憶をたよりに書いてみました。いろいろ忘れてる気がしますが、とりあえずそんな感じの高校生でした。