ミドリコ雑記帖

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デザインカプセルホテル『nine hours』

噂のおしゃれなカプセルホテル、9hoursに泊まってきました。
前日に急遽予約することになったのですが、ハイシーズンも休前日も一律4900円なのは良いですね。オフシーズン平日に泊まると悔しいかもしれないけど、その場合は他に選択肢がいっぱいあるしな。
場所は四条寺町下る、藤井大丸の角を曲がって献血センターと電気屋を過ぎた、ampmの手前。真っ白な内装が目を惹きます。
中に入ると、まず靴を脱いで靴箱に入れ、鍵を持ってフロントへ。あとで説明されるのですが、靴箱の鍵とロッカーの鍵が引き換えになってます。なのでフロントに黙っての出入りは基本的に不可能。外出するときはフロントで外出タグを渡してくれます。あと、ロッカーの番号はカプセルナンバーと共通になってます。
でチェックイン。建物が無機質でおしゃれなのでマネキンみたいな人が働いてそうなイメージだったのですが、みなさんすごく気さくな方でした。ここでロッカーの鍵とサービスのミネラルウォーター、袋に入った館内用スリッパを渡されます。このスリッパは外出時にはフロントで預かってくれるので、出かけるときは袋持参でフロントに降りるとよいです(これは説明がなかったので、外出時どうしようかしばし悩んだ)。
女性用と男性用はフロアも違うしエレベータも違う徹底ぶり(階段で下りられなくはないけど、きっとカメラがついてるでしょうね)。女性用のロッカールームは3階。ここに洗面台、化粧台、シャワーブースもあります。ロッカーには館内着がスタンバイ。薄いけど、空調が効いているので寒くはないです。ロッカーはスポーツクラブとかにあるような縦長二段組。
シャワーブースは7つありました。扉を開けると、服を脱ぐスペースがあって、その向こうにシャワーのスペースがあって、さらに奥には浴槽に続く通路があります。浴槽は、肩を並べれば8人くらい入れるかな?ただ、私が入ったときは、一度目はものすごくぬるくて、二度目は適温でしたがおそろしく量が少なくて、ゆったり暖まることはできませんでした。このへんは運ですね。シャワーブースはまめに掃除されてるみたいで、いつ見てもけっこうきれいでした。
服を脱ぐスペースには棚があるのですが、これが小さくて、冬場だと、脱いだ服と館内着とバスタオルなんて置いたら余裕ではみ出します。ブースの外で先に薄着になっておくか、館内着に着替えておくべきかも。上にフックが二つあるので、エコバッグ的なものがあれば便利だと思います。
シャワーはおしゃれな独自のシステムになってます。まず一方にひねるとシャワー、反対にひねると蛇口になるコック。これ、よく見てみたけどどっちがどっちか書いてない。私はどんくさいので何度か頭からお湯をかぶりました。その下に、水温を調整するコック。これは表示があるけど、モノクロなので私のようなど近眼の人は注意です(このときは奇跡的にコンタクトしてたんで見えたんですけど)(奇跡的ってのは、普段眼鏡女なので)。あと、シャワー(ヘッドがすごく大きい)の高さは、これも調整するやつがついてます。よくわかんなくて顔にぶつけたけど(どんくさい)。
タオルはシャワーブースの前に積んであります。分厚くて高級感たっぷり。独自配合のシャンプー、コンディショナー、ボディーシャンプーもあって、一袋ずつ持って入るようになってます。(これを捨てるスペースもシャワーブース内にあります)あと、館内には歯ブラシとハンドソープ(これは大ボトル)はありました。ティッシュペーパーとドライヤーも。シャワーキャップとか綿棒とかブラシはありません。

そしてカプセル。私はカプセルホテル初体験だったのですが、わりと広くてびっくりしました。寝返り一回転くらいは打てそう。布団は薄いけど、寒くはなかったです。目覚ましは光を使った起床システムが採用されています。カプセルに入ってみて納得したのですが、周りの音がけっこう聞こえるので、普通のアラームだと周囲も巻き込まれちゃうんですよね、たぶん。カプセルの頭のところには、眼鏡が置けるくらいのくぼみが2カ所あります。
で、寝心地もばっちり……だったらよかったんですが、私にはちょっと乾燥がきつかった……。件のミネラルウォーターでハンドタオルを濡らして、それをかぶって寝たのですが、数時間すると乾いてきて目が覚めるという。夜中にシャワールームまで行って、湿気を吸って戻ったりしました。もともと乾燥がとても苦手なのもあると思うのですが……。宿泊後にこのことをお伝えしたところ、湿度の設定を若干上げてくださったそうなので、改善はされていると思いますが、乾燥した空気が苦手な方は、いちおう覚悟されたほうがよろしいと思います。ま、冬のホテルってどこも乾燥してるんですけどね……。普通のホテルだと「乾燥&寒さ」のコンボなのが、ここではきつかったけど乾燥のみだったので、とくに不満なわけではないです(寒いほうが辛い)。

館内着が黒のスポーツウェアで、着心地いいんですけど、スタッフの服も黒のスポーティな服で(どんな服かよく覚えてない。ポロシャツ?)、お客なのかスタッフなのかすぐに分からないのが難点といえば難点かな。夜中に起きたときに、黒い服の人に何度か出くわして、そのたびに「うわびっくりした!」って言われたんですけど、あれがスタッフだったならちょっと問題かも?(夜中以外は非常に感じよく話しかけてくれました)あと、twitterで9hの方とちょっと交流があって、そのことをフロントで話して、わりと楽しく盛り上がったんですが、ビビリの私は「いま<9hなう>とかやったら、スタッフにはアカウントと個人情報のひも付けが一瞬だな」とかあとで考えてしまってちょっとビビリました。いや、これはうかつに話題にしてしまった私が悪いんですが。スタッフで話題にされるくらいはいいんですけどね。会社の名前を出してやったはる以上、大丈夫って思ってるんですがー、おおまかな住所とか名前とか、ネット上でここまで明かしてOKってラインって人によって違うと思うので、向こうからは個人情報を明かされることはないって信頼感が欲しいなーとか。いやしかし気にするなら言うべきではなかったと思う。これは反省です。

細々書いていたら、褒めてるところが少ない気がしますが、実に感じよく気持ちよく滞在できる施設でした。おいしいものを食べて楽しく遊んで、宿では寝るだけ、の人なら文句ないと思います。京都は夜遊ぶところがいっぱいあるし、館内には飲食施設も自販機もないけど、コンビニもカフェも深夜営業のファミレスも近いしね。あ、朝ごはんだけは朝早いとちょっと困るかもだけど、コンビニごはんでOKならラウンジで食べられるし。あの界隈のビジネスホテルの中ではダントツの居住性だと思います。あーでも、荷物を部屋中にちらかしてだらっとテレビ見ないと落ち着かない、って人にはおすすめできないかも。建物自体がほんとにシンプルできれいなので、きれいに使おう、きっちりしよう、って気持ちにすごくさせられる施設です。

9hours公式サイト

(2010/10/22追記)急にアクセス増えたと思ったら、yahoo映像トピックスとやらに載ってたみたいでびっくりしました。なんか怖いよー。何の前振りもなかったしー……ていうかこんな記事でnine hoursさんにメリットあるんだろうか。どうもすみません。