ミドリコ雑記帖

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よしながふみ『愛がなくても喰ってゆけます。』

愛がなくても喰ってゆけます。

愛がなくても喰ってゆけます。

 
グルメエッセイ漫画。よしながふみは『西洋骨董洋菓子店』(自分で買った)『愛すべき娘たち』『大奥』『フラワー・オブ・ライフ1』(お姉さんに借りた)が既読です。引き出しの多い人だなあとか、話の運び方がうまいなあとか、それにしても食い物がうまそうだーとか思ってたのですが、食べ物が美味しそうなのは食べることが好きだからなのねーと深く納得しました。東京のお店ばっかりなんで実際に行くことはないと思うのですが、美味しい物を食べたい気分のときに読むにはうってつけの本です。
食べ物の話に終始するわけじゃなくて、主人公(?)YながFみの周りの人間関係がちらりちらりと絡んでいて、そちら側にもだいぶ興味をそそられるのですが、これが、<YながFみ>じゃなくて、同じ31歳ホモ漫画描きでも架空の名前を与えられた人物だったら、もっと純粋に物語として楽しめたんじゃないかと残念に思います。なんかねえ、エッセイにしては踏み込みが深いのです。どっちかっていうと私小説の域じゃないかと思うのです。あー、でも、最初から<31歳ホモ漫画描き:日本花子>でも違和感はあるのかなあ……単に私が詮索好きなだけかなあ……(うう)。