ミドリコ雑記帖

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アンサンブル・エヴォリュエ練習(いっぱいの部)

待ちに待った『光と風をつれて』の練習だ! わーいわーい!
とか言って、実はミドリコそんなに期待してなかったんですけどね(苦笑)。ここのとこ、合唱団に関しては何かとひがみ気味だったので、「エヴォに行ってもどーせさびしくなっちゃうんだろうな、乗れるかどうかもわかんないしな、でも牧ちゃん(勝手に愛称)の曲は歌いたいから行こうっと」くらいの気持ちでした。告白します。でも、人数は多くはなかったんだけど、それがかえってミドリコにはいい感じで、あったかーく楽しく練習できました。
最近、伊達に長いことやってるわけじゃないんだなあと自画自賛しちゃってるのですが、音取りの時点で「こう歌えって言われるだろうなー」っていうのが読めるようになりました。ただ、わかってるからってできるかどうかってのは別の問題なのですが……でも努力はしてるんですよ。ええ。
「いっしょに」ぴえにで歌ってたんですが、こんな曲だったんだ……!ぜんぜんわかってなかった自分に気づいて愕然。こんな絶妙な和音だっんだ。知らなかった……!だいじにだいじに歌いたくなるような音なんです。勝手に顔が笑ってきちゃう。
出だしがどうしても重たくなりがちで、そうなるとどないしょーもないつまんない曲になっちゃう、ってのはずっと思ってたんですが、その向こうにこんなすごいものがあったんだ!ほんとに知らなかったよ!
きょーこさんが、「いかにもいまの音楽って感じだ」って話をしてくださって、「普通ならこうくるよね」という和音を弾いてくださいました。隣で「そっちのほうを覚えてしまいそう……」ともだえるうらら、「このメロディで<10年前バージョン>とか作ったら面白そう」と考え込むミドリコ(笑)
ラストの終わり方、きょーこさんは「ここのタイミングなんて自分らで合わせて」とおっしゃって、「でもこうやって振る人とかいるんよねー」ってがっつり指揮してみせたのですが、大爆笑する団員の中、ドリとなこっちの脳裏には同じ指揮者の姿が浮かんでいましたとさ(獏)。
「秋のまんなかで」うまいこと語らないとものすごく間抜けな歌になっちゃうなあ。3連符が透けて見えたりしたら最悪ですよね……。
この曲集、ミドリコは何年も前から歌いたくて、録音も聞いてるし音取りもしてておまけにソプラノなので、かなり余裕があったのですが、みんな結構大変そう。まーいきなり譜面見たらそうだよねえ。でも、柄にもなく責任感(?)を発揮して、やたら大声張りあげてしまって、結果、なんかひどい声で歌ってしまいました。結局練習中、大きい他にいいとこない声のまんま。癖がつきそうで怖いので、ちゃんとした声で歌えるように要自主練でございます。
「雨」なんて牧子くさい曲……!これは9/8と2連の切り替えをいかに自然に見せられるかがカギのような気がします。こういうときって、ミドリコはテキストに戻ることにしています。不自然なリズムが歌いにくくなったら、まずテキストを朗読するのです。そしたら結構歌えるんですよねー。
それにしても木下牧子って、冷静なロマンチストというか、クールに夢をみるというか、溺れきらないのに美しすぎる、きわどいバランス感覚を持った人だなあ……。
「あいたくて」きょーこさんが「これをやりたくてこの曲集を選んだ」とおっしゃった曲。やさしくてあったかくて、ちょっとせつない。木下先生「私の詩を選ぶセンサーはとても鋭いんです」ってご自分でおっしゃってましたけど、木下牧子のテキストの解釈のしかたがミドリコはすごく好きです。これが鈴木憲夫だと、ときどき「そうかあ?ま、そういうのもありだけど(曲はいいから許すけど)」とか偉そうに思ってしまうんですが(笑)これも、うまいこと語らないととんでもなく間抜けになってしまうなあ。そのへん、みんな真面目に楽譜を音にしすぎ!とか偉そうに思うミドリコがどれだけやれてるかは置いといてー(笑)。
「はじまり」これがやりたかったのー、これが歌いたくて今日は来たのー!もう、最初の和音が鳴っただけでうれしくて泣きそうだよう。何年この曲を歌いたいと思ってきたことか(せいぜい2年くらいだけどさ……)。自分が前に立つならどうつくるか、どういう事態におちいりがちか、どう練習したらそれを回避できるか、何をどう伝えたら、やりたい音楽に近いものをできるか……思い出せないくらい延々と考えてたのです。も、譜面見ただけで血圧が上がりそうだもの。
「忘れたいことがあり 忘れたくないことがあり」スギタさんは「どっちもたくさんある」っておっしゃってましたが、ミドリコは忘れたいことって、がんばって思い出さないと見つからない……それってすでに忘れてるやん!ミドリコってもしかして、ものすごく幸せな人間かもしれません……あ、この「幸せ」って、関西人が「あんた、頭ええなあ」っていうときと同じニュアンスね(笑)
しかしテンション上がりすぎていまいち声は出ず。悔しいので、この曲はもっと要自主練。
いろいろ楽しいことはあったのですが、似非真面目好青年(笑)なこっちが、稀に見る手放しの笑顔で歌っていたのがいちばん嬉しかったです。きょーこさんの話を聞いてるときも、すごーく嬉しそうな顔してました。そういえば、「歌おうよ」とか「連弾しようよ」って誘ったら、いつも迷わずに「やりたい」って言うよね。そういうとこ、変な遠慮とか照れとかなくって、ほんとにまっすぐに音楽が好きなんだなあ。なこっち、普段は真面目ーな顔してるけど、思いきり笑うと、犬みたいに無邪気で可愛い顔になります(これでも褒めているつもり)。
そうそう、「さるぼぼ見たことない」「欲しいー」と騒いでたミドリコに、なんときょーこさんがさるぼぼを買ってきてくださったのです! ありがとうございますー! めさめさ嬉しいです! 嬉しいので、帰りの電車で写真だけ先にupしました。
「さるぼぼ知らないって言ってたから。でも、私に何でも知らないって言えば買ってもらえると思ったら大間違いだからね」ときょーこさん。ミドリコとうららは「トリュフって何ですか」「キャビアって知らないんです」などとこそこそ囁きあっていたのでした(笑)。