北村薫『夜の蝉』『六の宮の姫君』『朝霧』

夜の蝉 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)

六の宮の姫君 (創元推理文庫)

朝霧 (創元推理文庫)

手当たり次第に再読。先週末に結婚された先輩（機を逸して書けなかったけどあったかいよいお式でした。かず先輩のスピーチも素敵でした）ご夫妻はどちらも北村薫ファンのご様子。それがご縁のカップルだったりするのかなーなどと邪推。
しつっこく書いてますが、北村薫の残酷さが好きです。丁寧に細やかに物事を見詰め描く北村薫の筆だから怖い。はりつめた静寂の中で花びらの落ちる音、みたいな、抑制されてるからこそ人を動かす感じが好き。
ていうか、こういうこと言ったら北村薫ファンじゃないのかもしれませんが、でも、北村薫の書くエロ小説って読んでみたいなあ。なんたって＜こんな人が恋人で、「手を握らせないと教えてあげないよ」なんてやられたら堪ったものではない＞（うろ覚え）とかすらっと書いちゃう人ですから。いやん。