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宮部みゆき『パーフェクト・ブルー』

パーフェクト・ブルー (創元推理文庫)
何十回目かの再読。本がいいかげんぼろぼろです。創元推理文庫、好きなんですが、耐久力はいまひとつで、有栖川有栖北村薫もえらいことになってます。『空飛ぶ馬』なんて、もうじきカバーがすりきれそう。新しいの、買うかな……。

考えてみたら、初めて読んだ宮部作品です(父親の本棚から掘り出した)。「ラ・シーナ」の描写、加代ちゃんと進也、マスターのやりとりにニヤリ。人物が生きているって、こういうことをいうんだろうなあ。宮部のこういうところが好きなんだ、と再確認しました。
ドリが宮部作品に感じる厳しさが、この物語にはあまりない気がします。ものすごく面白い話だけど、宮部みゆきの作品だという感じはそんなにないなあ。
それにしても進也は魅力的なキャラクターです。『心とろかすような』にも出てくるけど、それだけでは惜しいくらい。もっと見ていたいよう。