ミドリコ雑記帖

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ふたりの知人と自分の呪われた趣味

Aというリアル知人がいる。なんだかんだで10年を越える付き合いになる。遊んだ回数もそれなりに多いし、深い話もできる。私の中では「信頼できる友人」という位置づけにある。
しかし、じゃあ自分はAにどう思われているのかというと、どうにも不安が拭えない。人当たりがいいように見えて、やりたくないことはしないAなので、これだけ付き合いがある以上、親しい友人と思ってくれていることは推測できる(本人もそう言っている)。でも何というか、ふとした時に感じるとっかかりのなさ、そっけないというか、つるつるした感じ……こちらはマジックテープの片方なのに、つながろうとした相手がガラスでした、みたいなどうしようもない感じが不安を誘う。特に冷たくされてるとか嫌われてるとかいうわけではなく、もともとがそういう人なので仕方ないのだけども。

一方でBという知人がいる。一応リアル知人ではあるが、実際に顔を合わせた回数はそれほど多くなく、ある程度以上話したのは三回くらいで、ネットでの交流のほうがまだ多い。そっけないが面白いことを言う。深い話はしたことがない。
で、この間とあるイベントの後、たまたま途中まで一緒に帰ることになり、Bとふたりで三十分くらい話をした。
私の中でのBのイメージはとにかくそっけない人で、ちょっと会話しただけで「おお……Bと話したよ」と感動していたくらいなのだが、意外と普通に話せるので、かなり驚いた。訊いたことに返答があるとか、向こうから話題を振ってくるとかで驚くあたり、どんな人物像を描いてたのかと自分に突っ込みたいくらいだが、それよりなにより、Aと話しているときのような、話してるのにとっかかりのない感じがしないことに驚いた。どれだけ交流する気があるのかは読めないのだけど、とにかくこちらに気持ちが向いている、という感触があった。一般的に見て人当たりがいいのはどうみても圧倒的にAのほうなのだけど。

そうかAと喋ってるときの不安は故ないものではなかったか……と思いつつ、Bが意外とそっけなくないことに若干残念さを覚えている自分に気づいて、なんとなく絶望してみたり。(あんまり邪慳にされると傷つくけど、つれなくされるのどっちかというと好きなんですよね……もちろん人によるわけですが)