松浦理英子『犬身』

犬身

実家の近所の本屋で米澤穂信の新刊探してたら、米澤はなかったけどこれがあった！　『裏ヴァージョン』が2000年なのでまたも7年ぶりの新刊。う、うれしい。この秋は奇蹟が多すぎます……。
犬が好きで好きで犬になりたいと願っていて自分は人間より犬に近いと思っている主人公がいて、ある日理想の犬の飼い主と思う人に出会って、できることなら犬になってこの人に飼われたいと思って……って、私が書いたあらすじじゃ「ギャグかそれは」って感じだけども、愛する人に適切な関係で愛されることの無上の幸福感は読んでいても心がとろけるようでした。でも私の大好きな『裏ヴァージョン』の切なさもいまひとつ他人には分かってもらえないので、他の人がどう思うかは分かりません。他の人の感想も知りたい。
あ、『遠回りする雛』は無事落手読了したので、感想はまた後ほど。