ミドリコ雑記帖

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万城目学『鹿男あおによし』

鹿男あをによし

鹿男あをによし

鴨川ホルモー』作者の第二作。またも郷愁をそそられる舞台です(奈良出身なんです)。奈良の説明がやけにリアルです。綿密な取材とかいうより、住んでた人の感覚っぽい。待ち合わせは行基さんの前だし。「駅前のビブレに買い物」とか言ってるし。「マイシカ」のネタとか、大学に入ったころ私も同じようなこと言ってたなー。
『坊ちゃん』のパロディみたいな箇所があちこちにあったり、登場人物の名前が都のあった場所だったり(でも<小治田>と<掘田>はわかんない。わかる人は教えてください)、細かい遊びも好みだし、クライマックスの壮大で美しいばかばかしさも大好きです。奈良に住んだことのない人でも同じくらい面白いのかな。どうかな。私には最近まれにみる当たり本です。