武田百合子『日日雑記』

日日雑記 (中公文庫)

人がきちんと地味に生活している様子を書いたものが好きで、ときどき無性に読みたくなります。
はじめて読んだのですが、武田百合子、いいですね。
『おでん』のユキさんの愉快な日々の感じとか、川上弘美の変にかしこまった雰囲気(褒め言葉ですよ)みたいな感じがします。
古い鍋を捨てる算段をしてるときに「古い」「棄てる」の言葉を聞いた猫が、「自分のことか？」みたいに固まった話(猫御年18歳)とか、可愛くて笑いました。
次は『富士日記』読むかなあ。

そうそう、草野心平が昭和の終わりごろまで生きてたことを知ってびっくりしました。