ミドリコ雑記帖

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ニック・パーク『ウォレスとグルミット ベーカリー街の悪夢』

超ひさしぶりに映画館に行きました。人生で映画館に行ったわずかな体験の、半数近くがニック・パーク作品を見るためです。今回は『チーズ・ホリデー』『ペンギンに気をつけろ』『危機一髪』との同時上映。4本合わせて2時間くらい。
で、新作はもう見に行かないかも、と思ってしまった……。『危機一髪』から毎度同じ、女の人と動物が出てきて、ウォレスが浮かれてグルミットがやきもきしてピンチに陥るパターン、好きならたまらないだろうけど、この展開私は好きじゃない。『危機一髪』は、嫌いなパターンだけどヒツジの愛らしさについ何度も見てしまうし、ばかばかしさも最高なんだけど、前回今回とそんなに凝った面白さがない。
いっぽう久しぶりに『チーズ・ホリデー』を見て、意外と面白いのに驚きました。すごく地味な作品だと思ってたんだけど、いい。細かいところに無駄に凝ってて、展開を知ってるのに面白い。何より、ウォレスのグルミットへの愛が感じられていい。ここ二作なんて、ほんとグルミットはなんでウォレスなんかと一緒にいるんだ……って、ダメ男に尽くす女友達を見るような気持ちになってしまうもの。一緒に見に行った友人(W&G初体験)は「ウォレスに腹が立ってしかたなかった」て言ってた。『危機一髪』までのウォレスは、私はぎりぎり許せるんだけど。なんか「あの人もね、昔はあんなじゃなかったのよ……」みたいな気持ちになった。うん、昔はウォレスも、迂闊なのは変わらないけど、自分で発明もしてたし、ちょっと無神経だけどグルミットのことを大事に思ってたのよ……。
すごく一方的な偏見で言うと、イギリス的要素が減って、どんどんアメリカっぽい映画になっちゃったなって思う。そんで、私はあの映画の<イギリスっぽさ>がすごく好きだったんだって思う。

ウォレスとグルミット 20周年記念DVD-BOX

ウォレスとグルミット 20周年記念DVD-BOX

私の好きな3作をまとめたDVDBOX。吹き替え版のビデオしか持ってないし、買ってもいいかなあ。


ショーン・ザ・シープ のっけてひつじのショーン

ショーン・ザ・シープ のっけてひつじのショーン

こんなのみつけた。ショーン……。

そういえば、『ペンギンに気をつけろ』で、グルミットに届いたバースデーカードの音楽、ビデオでは「ハッピーバースデー」だったのが違う曲になってた。映画館で見たときもそうだったと思ったんだけど、あれは日本向けに差し替えてたんだろうか。