基本的に怖い話とか辛い話が駄目で読めません。たまに＜傷つけられてもいいと思う作家＞てのがいて、そういう人のだけ、怖くてもいい、どう傷つけられるかちょっと楽しみ、って思いながら読んでます。でも
米澤穂信は、私の中で＜傷つけられていい作家＞とも違って、すごく好きなんだけど、すごく危険な傷をつけてくるっていうか、深くないのに致命傷みたいな、なんか変に近くて怖い感じがします。甘くないのに毒、みたいな。ひたすら苦くてじわじわ効いてくる毒みたいな。すごく好きなんですけど、なんでこの人生きてんのかなって思います。
