ミドリコ雑記帖

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第128回日本シューベルト協会演奏会

北村敏則先生が出演されるので行ってきました。以下ぜんぜん感想になってない感想です。
最近、演奏会というと、どう感想書こうかな、とか考えながら聞くことが多かったので、今回は何も考えずに聞こう!と心に決めて聞いてきました。
恰好いいのはよく分かってるので心してるはずなのですが、出てこられただけで恰好よくてきゅーん。歌がはじまるとやっぱり恰好よくてきゅーん。何の歌、とかじゃなくて、この声が聞かれるってだけで幸せだよう。それにしても本当に美しい音色で、移りゆく音の色がたまらなく美しくて、ああそうだ、歌って音で表現するものなんだ、と思ったらばたばた泣けてきて困りました。二曲目でいちおう涙はおさめたのですがそれでも内蔵が揺れるくらい美しくて、三曲目がはじまる前のお顔で、ちょっと待ってこれはなにか凄いことが起きるんじゃないの、と慌ててたら、想像とはぜんぜん違う方向に(明るい曲が来ると予想したらわりとシリアスな感じの曲だった)ものすごく恰好良くて動転しました。二曲目くらいかずっとどうしようどうしよう、て頭のなかでぐるぐるしてて、自分のキャパシティを越える凄いものに出会ったらこうなるのかー、て後から思いました。そんで三曲目でまたばたばた泣かされてしまったのですが、次の人の曲が始まったくらいになってから、ようやく落ち着いたみたいで、ほっとしたらまた泣けてきて困りました。(びっくりするとフリーズする性質です)
北村先生は神様だ、と思うのは、私に奇蹟を起こすからです。平面が立体になるような、モノクロームの世界に色と音と匂いがつくような奇蹟です。そのことはもう重々承知していて、毎回覚悟をして臨むのに、やっぱり予想もしていなかったように揺さぶられます。もっと柔らかい心があれば、もっと確かな耳があれば、この奇蹟はもっと美しいんだろうなあと思うと悔しいですが、この奇蹟に出会えただけで、それ以上にものすごく幸福だと思うのです。