yomyom買ってきました。
正直、読む前に「ちっ番外編か」てな気持ちがなかったかと言えば嘘になりますが、……堪能しました。小野不由美がすごいなあと思うのは、映画でいうならエキストラの話であっても本編と同じように深いことです。昔、講演会で質問したとき、「脇役でも自分が入り込んで書く、でないと嘘になる」みたいなことを答えてくださったなあ。大昔のことなんで細かいニュアンスとかは飛んじゃってますが、実際そう思って実践して結果にしてるんだと思う。そんで、そりゃなかなか新作が出ないわけだなあ……とも思いました。だって、世界が無限に広がっていくんだもの、ねえ。
そういうわけでたいへん楽しく読みました。うん、番外編だけでも十分楽しいなあ。でも、小野さんのことなのできっと、十二国記全体に何か仕掛けがあるんだろうなあ。それは生きてるうちに読みたいなあ。
