第59回読売文学賞(読売新聞社主催)は31日、小説賞に松浦理英子さんの「犬身」(朝日新聞社)など、6作品が決まった。賞金各200万円。授賞式は2月20日、東京・丸の内のパレスホテルで。
時事ドットコムより
俗世から離れたイメージがあるのでなんだか嬉しいニュースです。
どぎつい展開もあるけど主眼はフサと梓の心のふれあいだと思っています(でもそんな的外れでもないと思う)。あまりの幸福感に、電車の中で涙ぐんでしまったくらい。奇抜な発想(人間が犬になる)やどろどろしたどぎつい展開(これはまあ伏せておこう)が目を引くのかもしれないけど、私にとって松浦理英子の魅力は違うところにあって、……ああいう幸せな感じを描いてくれる作家って、私には松浦理英子しかいないのです。
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でもいちばん好きなのは『裏ヴァージョン』です。こないだ文庫出てた。嬉しい。せつなくていとおしくて胸がいっぱいになる、人生の宝物みたいな本なのにあんまりわかってもらえない。かなしい。
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