ピアニスターHIROSHI『展覧会のエッ!???ピアノ座のHIROSHI??』

展覧会のエッ!??ピアノ座のHIROSHI?

先日めずらしくテレビをみる機会がありまして、『題名のない音楽会』を見ていたら、＜ピアノで大喜利＞なんて楽しそうなことをやっていました。三組のピアニストが、ジャグリングやパントマイムに即興で曲をつける、動画に合わせて演奏、写真をみて演奏、などのお題に挑戦。
その中でいちばん笑わせてもらったのが、「オムライスをつくる動画」のお題で、ごはんを炒める場面でさりげなく「アーチーチーアーチー」のメロディをならしたり、完成間近の玉子をおりたたむ場面で「もう終わりだね　きみが小さくみえる♪」とひいたり、『三人の子供が伝言ゲームをしている写真』のお題で、まずは『チゴイネルワイゼン』(ソドレミー、レードーシドー♪)と弾いてみせ、続いて『悲愴』の二楽章(ソドレミーファレーミドー♪)を弾き、最後に冬ソナの曲(ソドレミー、ラミファミレーレー♪)を弾く、など、非常にわたし好みな芸を披露していたピアノ弾きさんがいらっしゃいまして、それがこのピアニスターHIROSHIだったわけです。
「右手でクラシック、左手で演歌を弾く」という人らしく、このCDでも「アイネ・クライネ・ナハトムジーク』にスーダラ節がまぎれこんだり、『ラ・カンパネラ』がゲゲゲの鬼太郎になっちゃったりして、でも、そんなにピアノに造詣の深くない私にも、なんだかモーツァルトらしかったりリストっぽかったりして、とても楽しいCDなのです。基本的に有名な曲のパロディなので、クラシックに興味がなくても面白いと思いますけど、クラシックにくわしい人のほうがむしろ面白いかも。あーでも、途中でピアニスター本人がしゃべってるのが鬱陶しい人には鬱陶しいかもしれません。私は好きですけど(笑)