ふしぎな目をした男の子―コロボックル物語 4 (講談社青い鳥文庫 18-4)
- 作者: 佐藤さとる,村上勉
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1980/05/10
- メディア: 文庫
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町なみや家の中の描写が、実際的なんだけどなんともいえずいい感じで、ああ私の原点って本当にここにあるんだなあと思いました。幼稚園のころのいちばんの愛読書だったのです。むしろ、床の升目模様にも無限に世界をふくらませられた小さい頃に読んだからこそ、いまでもすごく夢をみられるのかな。
でもそういえば、佐藤さとるの作品の登場人物はみんなとても器用で、ラジオとか凧とか小屋とか飛行機とか(!)、作っちゃうんですよ。で、作り上げる過程がすごく実際的なのです。「ロビンソン・クルーソー」とか「家なき娘」とかのわくわく感に近いけど、なんか、もっと現実的っていうか、実生活と地続きっていうか(まあ日本の話だし)。
いまだに、ていうか、もしかしたらいまのほうがもっと、そういうところを読むとどうしようもなくわくわくするのです。