ミドリコ雑記帖

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今野緒雪『マリア様がみてる 妹オーディション』

マリア様がみてる 20 妹(スール)オーディション (コバルト文庫)
蔦子さんも笙子ちゃんも好きなので、そのくだりはほんわりしながら読みました。ちょっと泣きそうだったかも(笑)。ところで笙子っていうと、『おかみき』*1の黒縁眼鏡少女を思い出してしまうのですが、他にもそういう人、いるかなあ? でもおかみきっていつの本だっけ?『鏡の中のれもん』ですら10年以上前だっていうのに。なつかしー。
しかし今回の表紙はちょっとあざといなあ……メイド服ってどうよ(正確にはエプロンとリボンしてるだけだけど)。マリみてもすっかりメジャーになっちゃって、そうすると広く大衆に受ける無難で健全なところを行くしかなくなって、つまんないとはいわないけど、ミドリコの好きだった1巻のころの、なんていうか同人誌的な、表面的には健全だけど禁断の世界、みたいな、そういうノリがなくなっちゃって悲しいです。ま、それで言ったら黄薔薇革命のころからその兆しはあったわけだけど、今回しみじみと思ってしまったんですよねー。なんかハリポタぽい健全さっていうか。メジャーになるって、いいことばっかりじゃないんだなあ。
でも、例えばナルニアとかゲド(ちょっとしか読んでないけど)とかはメジャーだけど、そのせいで物語が浅くとか甘くとかなった感じはしないですよねー。(ちなみにハリポタもそんな気はしませんが。あれは、最初からあの深さで話を進めよう、って決めてると思う)そうか、売れる方向に、期待に応えて物語を作ってかなきゃいけないからなのかな。稼ぎ頭だろうしなー。……今野緒雪はすごいストーリーテラーだと思うので、この状況でもすごいものを書いてくれるんじゃないかと期待しているのですが。
あ、でも、なにがよくないって、たぶんこんなに長く続ける話じゃないんだよね、これってきっと。