それと同じくらいミドリコにとって大事なのは、「生活習慣の違い」なんですよね。
メールでも手紙でもいいんだけど、もっと仲良くなりたいと思ったら、やっぱり会って話したい。そしたら、やっぱりどこかで待ち合わせて会って、まあ展覧会とか演奏会とか見て（そういうのをよくきっかけにします）、場合によっては電車に乗って、お茶して、話して、ってことになるわけですよね。
そういうとき、たとえば、「待ち合わせはどういうところがいい人なのかな」とか、気になるんですよ。ミドリコは待ち合わせっていうととりあえず本屋にする癖があるのですが（いちばん古い友人とドリが共に本好きで、共に遅刻魔だったから）、「どこどこの本屋で」って言っても本屋の前で待っててくれる人もいるし、だったらこの人はどういうとこで待ち合わせるのがいいんかなー、と思ったり。
展覧会に行ったら、ひとつひとつをじっくり見るのが好きなのかな、とか、混んでるところは飛ばしたい人なのかな、とか（ミドリコは、空いてるところを先に見て、あとで見たいところに戻ってくる一撃離脱方式(違)ですが）、それとも作品を見ながらあれこれ一緒に喋りたい人かな、とか（苦手だけど、やってみたら面白いかもしんない）。演奏会に行ったら、前に座るのが好きか後ろが好きか、音響のよさそうな招待席付近が好きか、上手が好きか下手が好きか、とか。
電車に乗るときに、「どこに乗ると乗換えが楽」って気にするほうかな、とか、とにかく座りたいほうなのか、立ってるほうが楽なのかな、とか。お茶しにいったら、コーヒー党か紅茶党なのか、こだわらないのか、煙草は吸うのか、吸うけど禁煙席のほうがいいのか、お会計はレジで割り勘にしたいのか、店を出てから差額を払うか、「ここは持つから次は払ってね」なのか。
もちろんそういうこと、厳密に全部知って覚えたいわけじゃないんですよ。でも、そういうことのいちいちが、これから仲良くなりたい相手だとうまくいかない。何かしら小さなひっかかりがあって、そういうことがスムーズに流れ出したときに、「考えてみたら仲良くなったな」って思うんです。
……っていうか万事につけ考えすぎ？これについては広くご意見（特にリアル友人の）募集いたしたく。
