実はこの手のお座敷ものが苦手です。こういう場所で歌うのがいやだからではなく、聞かせられるレベルの演奏ができたと思えることがほとんどないからです。歌うのに精一杯で、何のために歌うのか、誰に聞かせたいのかわからないでやるお座敷なんて恥ずかしい。
でも、とにかく場は与えられているので、今回は、では自分で自分にＯＫを出せる演奏をしよう、と思って臨みました。
さて、ではミドリコが自分にＯＫを出せる演奏ってどんなだろう。うまい下手は一朝一夕にどうにかできるものではないので、それは置いといて（そらーうまいにこしたことはないですよ）。歌い手が楽しんでいること。観客を意識して行動していること（歌っているときもいないときも）。有料無料を問わず、ステージにいるときの自分は売り物だと思うのです。
お決まりのクリスマスソングに日本の唱歌、ブルックナーとラターを一曲ずつ、それにメサイアから『ハレルヤ・コーラス』。どれだけ歌えたかは分かりませんが、曲に愛をもって歌えたと思うし、人に聞いてもらうための歌だってことを、最後まで忘れずに歌えたとは思います。お客さんたちには楽しんでもらえたかなあ。ミドリコはすっごく楽しかったです。ありがとうございました。
ちなみに、『ハレルヤ・コーラス』は毎年歌ってるので、どれだけ成長したか、この曲で量ってるところがあります。今回、すごく歌えるようになってて嬉しかったー！日々是勉強です。
写真はキャロリングの帰り道に。光って見えるまんなかの建物が病院です。
