指揮 牧村邦彦
管弦楽 大阪シンフォニカー交響楽団第1部 ピアノ協奏曲イ長調第23番KV.488
- ピアノ 北谷千智
第2部 『コンスタンツェとブロンデ』歌劇「後宮からの逃走」KV.384より:
- コンスタンツェ 田中希美
- ブロンデ 石橋栄実
- ベルモンテ 北村敏則
- オスミン 雁木悟
- ペドリロ 竹内直紀
- セリム 西田昭広
- 合唱 マイタウンオペラ合唱団
ラブリーホール・大ホール
所要時間を読み違え、ばっちり遅刻。焦ったのですが、お目当ての『後宮からの逃走』は第2部だったのでした。ピアノ協奏曲は少ししか聴けませんでしたが、ピアノがあっぷあっぷしていたような印象。リズムを刻むのに精一杯なのかな。でもいい曲でした。
- ここまでは2階席で聞かせていただいて(遅れてきても2階に入れてもらえたのです。親切)休憩時間。ラブリーホールは飲食物一切持ち込み禁止だそうです。ソフトドリンクは一律350円と、けっこうお高め。あと一歩で、ニューオータニ印の食器使用のいずみホール価格ではないですか。バドワイザーおつまみ付き600円に惹かれましたが我慢して、ホール横の自販機でお茶を買いました。楽屋口には煙草吸ってる出演者らしき人影が。
- 開演直前に席についたら、お隣はなんとどんぴさん*1でした。お互い全然違うルートでチケットをとったのに、奇遇です。
で、待望の第2部。知らなかったのですが、普通のオペラではなく、コンスタンツェとブロンデに焦点を当てて、アリアを中心に抜粋して上演する形。かなりやわらかい語りで間をつなぐのですが、「オペラを見に来たんざますのよほほほ」的ハイソサエティムードを楽しみにしてただけにやや拍子抜け。個人的な趣味の問題ですが。
きーちゃん先生の出番が少ないのもがっかり要因のひとつだったのですが、ようやく巡ってきた「ああ ベルモンテ 私の命」の4重唱に感激。実に実に恰好いいのです。細かいリズムが軽やかに歌われ、遊び心さえ感じさせます。かと思えば騎士の剣のように凛々しい響きに胸を衝かれもして(表現がファンタジー系なのは、荻原規子効果かと思われます)。さりげない音の動きに魅せられるのも、いまにはじまったことじゃないんですが、やっぱりやっぱり恰好いい! この続きで『誰も寝てはならぬ』まで聞けて(伊語で書けたら恰好いいんだけどスペルがわからないー)思わずふふっと笑ってしまいました。
あと、ブロンデが良かったです。歌全体に余裕が感じられて、聞いてて気持ちよかった。
モーツァルトっていいな、と素直に思いました。このオペラも、機会があれば全曲聴きたいものです。
*1:シティフィルの頼れるアルト。素敵なお姉さまです