ミドリコ雑記帖

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おいしいごはんが食べたいときに読む本

読書の秋そして食欲の秋ですが、その両方を一度に満たすことができる(?)、ああおいしいものが食べたい!と思ったときに読む本を挙げてみました。


今江祥智の児童書。おいしそうなものはいろいろ出てくるけど、大根ひとつまでとてつもなく食欲をそそります。

袂のなかで―Je ne veux pas avoir du m´erite,je veux ^etre heureuse…

袂のなかで―Je ne veux pas avoir du m´erite,je veux ^etre heureuse…

同じく今江祥智。こちらは大人向け。<あの戦争の時代から1970年代まで、舞台は、大阪、静岡、そしてパリ、スペイン―。四人の「愛人さん」を持つ男・浩平と、その妻・ちとせ、二人の「生きっぷり」を生き生きと描いた傑作長篇小説>だそうです。実際そういう話だけど生臭くはないし、おいしそうな料理がいろいろ出てくるし、いろんな人の働きぶりがたいへん気持ちいい。あと、これを読んでから、山の上ホテルに行ってみたくてしかたないです。



日暮らし 上

日暮らし 上

日暮らし 下

日暮らし 下

時代物。『ぼんくら』の続編。のんびりした雰囲気がよろしい。お徳さんの作る料理のおいしそうなことといったらもう。



神の火〈上〉 (新潮文庫)

神の火〈上〉 (新潮文庫)

神の火(下) (新潮文庫)

神の火(下) (新潮文庫)

原発に侵入しようとする男達の話。十三の中華料理屋「王府」の料理がもう、どれもこれもおいしそう。飲めないのにウオツカとか飲んでみたくなっちゃう(冷凍庫で冷やされて、とろけるように柔らかくて美味いんだって!)。



ホリー・ガーデン (新潮文庫)

ホリー・ガーデン (新潮文庫)

ふたりの女の友情の話……なの? エプロンをしない果歩の作る料理も、静枝の仲間たちの集まる居酒屋の料理も、すごく食べたくなります。




書いてたらおなかがへってきた……!
他にも、松浦理英子ナチュラル・ウーマン』の蛸とか、米澤穂信『夏季限定トロピカルパフェ事件』のタンメンとか、吉本ばなな『キッチン』のカツ丼とか。よしもとばななは、エッセイ『日々のこと』の揚げものとか焼肉の話もいいですね。江國香織のエッセイで、レーズンバターの話が載ってるエッセイも、いろいろおいしそうです。最近読んでないけど『次郎物語』の、鶏をつぶして食べる話とかも好きです。