ミドリコ雑記帖

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時雨沢恵一『キノの旅』

キノの旅―The beautiful world (電撃文庫 (0461))

キノの旅―The beautiful world (電撃文庫 (0461))

「あったら読んでもいいな」「実家にあるよ」という会話を交わしたのがずいぶん前のことだったような。というわけでろちさん実家から発掘してきました。
この手のレーベルにはめずらしいタッチで、エンデの『鏡のなかの鏡』に似てるなーと思いました。ただ、キノは常に傍観者の位置なので、『鏡のなかの鏡』ほど読んでて必死な感じにはならなくて、主人公に移入しすぎてしんどくなる私には淡々と読めて良いです。
でも、いいね、面白いね、いいんじゃない? って感じで、これを買い続ける/出版し続ける動力はどこにあるんだろう、とも思いましたが(たぶん私の感性の問題でしょう)。読了後も依然として私のなかでの位置は「あったら読んでもいいな」です。買わないなー。