ミドリコ雑記帖

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荻原規子『樹上のゆりかご』

樹上のゆりかご

再読。夢乃がどうしてドリちゃんなのか、ずっと謎だったのですが、今回ようやく気づきました。ドリームのドリか……。
頭のいいひとの話が好きです。自分じゃできないことが、なんだかできるような気になります。夢ですけど。
恩田陸の初期作品に近い感触を覚えました。進学校、不思議な伝統行事と、道具立てが似ているせいでしょうか。勝手な憶測だけど、「頭が良い」ということに対する感覚が似ているのでしょうか。
ただ、荻原規子恩田陸ほど醒めていない感じがします。荻原規子は、渦中の人物の中身に関心があるのに対し、恩田陸は、舞台や人物、小道具の醸しだす雰囲気を愛しているんじゃないのかな。毎度言ってますが、良いとか悪いとかの問題ではなく、その違いを楽しんでいるわけですが。