2004-08-27 伊坂幸太郎『グラスホッパー』 book いままでとはやや毛色の違う話、ということで、否定的な噂も聞いていたので、やや怯えながら読み始めたのですが、ミドリコはけっこう楽しく読めました。伊坂作品って、思いもよらないツボを押される気持ちよさがあって、「小説ってこんなこともできるんだなあ」と毎回感嘆します。温度の低い、きちんと整頓された、奇妙な秩序の世界。好きという言葉がふさわしいかどうかわからないのですが、好きなんだろうなあ。